史跡小田原城
小田原城と城下では、規模による大小はございますが、これまでに400箇所を越える地点の発掘調査が行われました。史跡内であります本丸・二の丸内は、史跡整備を一部現状変更に伴う試掘調査にとどまり、全体像はまだつかみきれておりません。低地部三の丸は近世の武家屋敷地でありますが、埋蔵文化財包蔵地として、各種開発に伴う記録保存のための多くの発掘調査が行われ、戦国時代初期から近世・近代の遺溝が検出されています。八幡山古郭や総溝などの丘陵部については、堀を中心に調査が行われ、城下については、現在の国道1号線沿いの欄干橋町、中宿町、本町など東海道筋の調査が多く行われており、戦国期がら近世にかけての町屋の姿が明らかになりつつあります。
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